あらすじ

昭和2年、日本全国の小学校にアメリカから「青い目の人形」が贈られた。「日米両国が互いに手を取り合う未来を子供たちに託す。」その人形たちにはそんな想いが込められていた。しかし昭和16年、太平洋戦争は開戦してしまう。それまで学校に飾られていた青い目の人形たちは、敵国の人形として処分されていく。
ハルの勤める国民学校にも青い目の人形が有った。ある日、ハルの同僚教員のキチは、その人形を処分しようと提案する。それも子供たちの手で破壊させるという。ハルはキチの考えに反対する。その青い目の人形はハルが教員を目指すきっかけを作った人形だった。そしてハルは、戦争が終わってアメリカと日本が再び友情を取り戻す日が必ず来ると信じていたのだ。
処分か。保存か。青い目の人形の扱いをめぐって、さまざまな思いを巡らせる国民学校教員たちの物語。

この脚本で扱う題材

青い目の人形(昭和2年にアメリカから日本全国の小学校に贈られた親善使節人形)
国民学校

  

公演履歴

2021年 京都放送劇団(京都府京都市)

  

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作者: 津島次温(つしま つぐはる)

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